その業者に、偶然納品に来ていたあるタイ人の革職人と出会った。自宅に工房を持っていると言った。

 そして、サンプルとして持っていた ハンドメイドのベルト を見せると、同じものを作れると言った。

 30本から依頼したいと言うと、可能だと言う。自分の足を使って何十もの業者を当たったというのに、相手を見つけた瞬間というのは腰が抜けるほどアッサリしていた。うしろに振り向いたらいたのだ。

 即決で連絡先を交換して、翌日、工房へ行く約束をとった。

 この時点での問題点は2つあった。自宅から工房までの片道に1時間以上かかること。それと、この人のタイ語が僕にとっては非常に聞き取りづらいということだった。

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