工房の中で働いている人と、そこに住んでいる家族みんなに挨拶をして、さっそく ベルト の製作に入った。革と材料は自分で持って来たものを使う。サンプルを参考に、自分は工房長に指示を送る。
まずは革をベルトの形に機械でプレスして抜き取ってもらう。つもりでいたが、工房長は革にペンでマーキングし、カッターでカットを行った。
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この ベルト にはファスナーが付いていて、その部分の革を抜き取る必要があるのだが、その部分もカッターでカットをした。
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ファスナーとバックルを取り付け、金具を留めてミシンで縫う。できあがりを見せてもらうと非常に良くできていた。
しかし、機械を使わずに革を手作業でカットしたことが気になっていたので、サンプルを作り終えたあとに理由を聞いてみた。すると、機械は持っていないよ、と言う。依頼をする前に確認したことと言っていることが違うのだ。
いま思えば、言葉の壁と国民性の違い、自分の指示能力の低さを垣間見た瞬間でした。しかし、他の業者を新たに探し出す気力と、それだけの時間が残されていなかった自分が下した判断は、GOでした。この決断は、のちに大きな失敗を生み出すことになります。
